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タマ、これは運命か必然か、分かるか?
卒業して、ずぐに俺はアンジュエールの企画室へ通された。
だからといって特別扱いはない。
毎日デザインを描いてはダメだしされてやり直し。
学生時代はこれでよくても社会では通用しないなんてよく聞く話だ。
俺も例に漏れることはなかった。
それでも周りの話を聞けば、デザインを描けるだけ俺は幸せなほうなんだろう。
そんな事も気づく暇もなく忙しい日々を送ってた。
「なぁ、久々に集まろうって話、あんだけど」
そんなある日、俺に電話してきたのは隼人だった。
「っつか、お前とは1ヶ月前に会った」
「だーかーらー! みんなで! プチ同窓会ってやつ?」
同窓会って……。
「まだ、卒業して半年しか経ってねぇよな?」
「半年も経ったんだよ。っつか、マジ、少人数だし」
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