第2章 指切りハントガール

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俺は こんなに優しく こんなに頼りになる こんなに気のつく妹が居るのに それに頼ろうとせず不安だけを与えた 本当に無力で自分勝手 そんな事を考えると芽吹が俺の頭を撫でた。 ー泣きそうな紫吹に陵兄がしてた事ー これも普段のツンな芽吹からは考えられない事 今日はイベント尽くしだな 人は誰かの助け無しに生きられない 助けを求めずにいられない ここでも俺は典型的なんだろう。 ー料理は俺が教えてやる、優しく完璧になー 芽吹は相変わらず不敵な笑みをこぼし 俺を叩く、叩くと殴るは……違うな そして俺も笑う。 ー何笑ってんのMなの?マジでキモいー 心配な心境でさらけ出してくれた雪吹姉さん 不器用ながら支えてくれる芽吹 俺を好いてくれて協力してくれる紫吹 俺だって家族だ 出来る事からコツコツと……だな。 オレンジコートに着くと 野菜選びから肉の鮮度の見方 調味料の良し悪しを芽吹に教える 聞く芽吹の姿勢は真剣だ。 ー今日はローストビーフとポテトサラダ、時間もあるしパンも焼いてみるかー 俺には慣れたことだが 芽吹はちんぷんかんぷんという感じだ 慌てる必要はない コツコツとだ。
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