第2章 指切りハントガール

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料理が出来上がった頃 雪吹姉さんが帰ってくる いつもと違い二つの足音 もう大丈夫俺の笑顔は変わらない。 ーただいま、良い匂いが玄関にまで届いてたわー 雪吹姉さんはカバンとケーキを持っていた その後ろに眼鏡を掛けた優しそうな男性が居る。 ー初めまして、雪吹さんとお付き合いさせて頂いている赤羽 海斗と言います、これから宜しくお願いしますー 徹頭徹尾丁寧で礼儀正しく 俺達子供相手でもかなり腰の低い人だ 芽吹と紫吹も自己紹介を済ませ 次は俺の番だ。 ー草賀 陵、高校二年です、雪吹姉さんの恋人が赤羽さんみたいに優しそうな人で良かったですー そう思ったのは本心だ だが赤羽さんは困った笑顔を見せる。 ー陵くん、そう言ってくれるのは嬉しいのですがまだ分かりませんよ?僕が猫を被っているだけなのかもー その言葉で核心出来た この人は穏やかながら しっかり人の事を見る人だと 安心できる。 ー俺は人の事を見るのが得意だと自負してます、もう分かりますよー やっと赤羽さんは笑った。 ー僕も安心しました、さすが雪吹さんの弟さんですー 和やかな挨拶から食事に移る 三人で作った料理は 二人の笑顔を生み出せた 食後のケーキはとても甘く感じた。
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