第2章 指切りハントガール

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赤羽さんは洗い物を終えると 皆に挨拶をして草賀家を出た この人となら雪吹姉さんは幸せになれる そう思えた。 何故か不安そうな芽吹と紫吹 逆に嬉しそうな雪吹姉さん 変な雰囲気だな。 ーみんな海斗さんが帰ってまた不安が出てきたのねー ー雪吹姉に心配かけたくないけど、やっぱり漠然と不安なのー ー紫吹も、何でか分からないけど雪吹お姉ちゃんが遠くに行っちゃいそうでー 分からないでもない 事実俺も不安ばかりで それを千尋や妹達に助けられた 俺は不安な妹達を助ける術を知らない。 ー私嬉しいの、それだけ私を好きでいてくれてるって証拠だもの、安心してと理由を付けて言葉にしても、伝わらないわよねー そういうと雪吹姉さんは 俺達に向かって飛びついてきた。 ー家族揃ってこうすれば言葉より断然安心できる、いつまでもこんな家族よ私達はー 流石だ 俺は何も出来ない馬鹿野郎 だが今は自分を卑下するより この家族暖かみを感じていたい 幸せの温もりを。
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