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赤羽さんは洗い物を終えると
皆に挨拶をして草賀家を出た
この人となら雪吹姉さんは幸せになれる
そう思えた。
何故か不安そうな芽吹と紫吹
逆に嬉しそうな雪吹姉さん
変な雰囲気だな。
ーみんな海斗さんが帰ってまた不安が出てきたのねー
ー雪吹姉に心配かけたくないけど、やっぱり漠然と不安なのー
ー紫吹も、何でか分からないけど雪吹お姉ちゃんが遠くに行っちゃいそうでー
分からないでもない
事実俺も不安ばかりで
それを千尋や妹達に助けられた
俺は不安な妹達を助ける術を知らない。
ー私嬉しいの、それだけ私を好きでいてくれてるって証拠だもの、安心してと理由を付けて言葉にしても、伝わらないわよねー
そういうと雪吹姉さんは
俺達に向かって飛びついてきた。
ー家族揃ってこうすれば言葉より断然安心できる、いつまでもこんな家族よ私達はー
流石だ
俺は何も出来ない馬鹿野郎
だが今は自分を卑下するより
この家族暖かみを感じていたい
幸せの温もりを。
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