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翌日俺は芽吹と共に学校へ向かう
一緒に行くのは芽吹の入学式以来だ
家族、それぞれ父母兄姉弟妹あるだろう
ウチはウチの家族が居る
それで良い
一番落ち着けるのが家族なんだろう。
ー相変わらずキモい事言ってるー
…………口に出ていたらしい
芽吹も入学早々に比べれば丸くなった
命の前のケガの危機がこれで一つ減ったか。
ー須玖の事だけどー
いきなりなんだ
須玖の話を芽吹から振ってくるなんて。
ー須玖ね、変わり者だよなー
ー…………私と兄貴、昔あの子に会った事あるよー
それは感じていた
どこかで会った事がある
だがそのどこかが思い出せない。
ー私が教えちゃいけない事、兄貴が思い出さないといけない、あの子とした約束、思い出してあげてー
憎しみに似た怪訝な表情
一体俺は何を須玖と約束したのか
考えてもきっかけも何もなく思い出せない
芽吹の表情も口では言いながら
俺に思い出して欲しく無さそうで
俺は好奇心が削がれる。
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