第2章 指切りハントガール

18/22
前へ
/22ページ
次へ
翌日俺は芽吹と共に学校へ向かう 一緒に行くのは芽吹の入学式以来だ 家族、それぞれ父母兄姉弟妹あるだろう ウチはウチの家族が居る それで良い 一番落ち着けるのが家族なんだろう。 ー相変わらずキモい事言ってるー …………口に出ていたらしい 芽吹も入学早々に比べれば丸くなった 命の前のケガの危機がこれで一つ減ったか。 ー須玖の事だけどー いきなりなんだ 須玖の話を芽吹から振ってくるなんて。 ー須玖ね、変わり者だよなー ー…………私と兄貴、昔あの子に会った事あるよー それは感じていた どこかで会った事がある だがそのどこかが思い出せない。 ー私が教えちゃいけない事、兄貴が思い出さないといけない、あの子とした約束、思い出してあげてー 憎しみに似た怪訝な表情 一体俺は何を須玖と約束したのか 考えてもきっかけも何もなく思い出せない 芽吹の表情も口では言いながら 俺に思い出して欲しく無さそうで 俺は好奇心が削がれる。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加