第2章 指切りハントガール

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須玖と別れ教室へ戻る そこには普段とは違う光景があった。 ーお帰りなさい、お兄ちゃんー 右手に鉈、左手に包丁を構えた紫吹が居た まずなんで紫吹が高校に居るのか そして凶器を構えた少女 それを軽くスルーするクラスメイト みんなの肝の座り方に俺は驚愕だ。 ーおおおお落ち着け紫吹、学校でその獲物は危険過ぎるー ー二人きりでお弁当を食べるだけじゃ飽き足らず、毎日お弁当を作ってあげる約束、それも土日はお宅訪問……ー なんで知ってるんだよ! これはもう索敵とかのレベルじゃねえ 盗聴とか犯罪の匂いが…… ー制服の襟の中……フフッー 制服の襟の中? 何だそれ 俺は襟を探る 何か冷たく堅いものが手に当たる まさかな…… それは明らかにメカメカした小物。 ーこれは恐らく盗聴器だな、思った通りだ………………じゃねぇだろ!ー ーお兄ちゃんの事を知る為だから、仕方ないー あ・た・ま・が…………痛い痛い痛い痛い! そういうことをする妹なのは知ってたが 実際行動に移されるとパニック必死だ! 俺の頭は真央ちゃん並にスピンしてます。 ーで、何でまたあの女に近づいたの?ー 屋上で会った後釘を刺されたが 俺はそれを無視した為 今こんな絶望的な状況下に居る こんな時は…… ーこの前キッチンで紫吹に言われたけど、俺も言ったよな、紫吹が疑う様な関係にはならないってー 正直に言おう それだけが唯一の方法だ。 ーそれはあの女に言える?ー ー大体そういうことを言う関係じゃないしな、言うだけならクラスでもどこでも言ってやるよー 紫吹は微笑み混じりに凶器をしまい クラスから出ていった アイツ小学校どうやって抜けて来たんだ?
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