第1章

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 占いの最も有効な使い道といえば、彼にとって悪い内容に 今日の終わりのムカムカする事、ガッカリした事、それらを 全部、占いのせいにする事。占いのせいなんだからね。  仕方が無いよね。  当たり前だけど自分の落ち度で起きた出来事は、ダメさ。 けれど、頭上注意、足元注意、よそ見しない、クールにね、 それでも嫌な悲しい事があったら、それは占いのせい。  占いの具体的な内容はどうでもいいんだ。ただ悪ければ。  人気のドーナツ屋に並んで、自分の手前で売り切れでも ランチが終る時間に間に合ったのに、早く終っていても、 ポップコーンの中に、固いのがあって歯が欠けても。  占いは何でも悪役を請け負ってくれる。有効なのさ。  おかげで、他の誰かのせいにしないで済むわけだし、 自分を責めないでもいいんだ。占いは便利なんだ。 良い内容の占いなんて、別にどうでもいいんだよ。  占いは責任を背負わなくていいツールだからさ。  良い事があっても、占いのおかげなんて思い出さない。 大概は、誰かのおかげとか、自分は今日は頑張ったとか。 良い事が無いなら、気にもとめないし忘れてしまうよ。  だから、毎朝メールで届く「メール占い」を読む。  占いはいくつも読んではダメさ。たった一つの、占い。 唯一の占いが良いか、悪いか。コイントスみたいにね。 けれど今日のメール占いは、次の通りだったんだよ。 「蜈域律縺ッ縲∵・ス縺励>繝ゥ繧、繝悶〒縺励◆縲?  蟆丞ケウ繝ゥ繧、繝門相遏・縺励※縺翫″縺セ縺吶・縲?  (驥?)縲後・繝ウ繝医ヮ繧ェ繝ウ繧ャ繧ッ-諢画え-縲?  莉」縲・惠繝舌・繝舌Λ  蟆丞ケウ譎コ諱オ/螻ア逕ー蠎オ蟾ウ/蠖ア驥弱o縺九・/驥鷹ュ?  蟆丞ケウ縺ッ縲?3逡ェ逶ョ縺ョ20縲懊
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