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占いの最も有効な使い道といえば、彼にとって悪い内容に
今日の終わりのムカムカする事、ガッカリした事、それらを
全部、占いのせいにする事。占いのせいなんだからね。
仕方が無いよね。
当たり前だけど自分の落ち度で起きた出来事は、ダメさ。
けれど、頭上注意、足元注意、よそ見しない、クールにね、
それでも嫌な悲しい事があったら、それは占いのせい。
占いの具体的な内容はどうでもいいんだ。ただ悪ければ。
人気のドーナツ屋に並んで、自分の手前で売り切れでも
ランチが終る時間に間に合ったのに、早く終っていても、
ポップコーンの中に、固いのがあって歯が欠けても。
占いは何でも悪役を請け負ってくれる。有効なのさ。
おかげで、他の誰かのせいにしないで済むわけだし、
自分を責めないでもいいんだ。占いは便利なんだ。
良い内容の占いなんて、別にどうでもいいんだよ。
占いは責任を背負わなくていいツールだからさ。
良い事があっても、占いのおかげなんて思い出さない。
大概は、誰かのおかげとか、自分は今日は頑張ったとか。
良い事が無いなら、気にもとめないし忘れてしまうよ。
だから、毎朝メールで届く「メール占い」を読む。
占いはいくつも読んではダメさ。たった一つの、占い。
唯一の占いが良いか、悪いか。コイントスみたいにね。
けれど今日のメール占いは、次の通りだったんだよ。
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