第2階層 返報

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この猪突猛進な少年に助言してもらって助かる。 と同時に、レドを助けたという冒険者の事が少し気になった。 ネネは料理を作りながら、彼に尋ねる。 「アンタを助けたっていう冒険者はどんな冒険者だったんだい?」 「ん?あー……紅かった」 紅い? ネネが疑問を浮かべていると、レドはうーんと唸りながら、続けて、 「眼も髪も防具もみーんな紅かったよ。女の人で、多分ソロだと思う。それで結構強い」 レドから特徴を聞いて、ネネには一人心当たりがあった。 見た目が紅一色で、ソロの女冒険者なんかまず他にいない。 多分間違いないだろう。 「その冒険者、多分【紅蓮戦姫(ヴァルキリー)】だよ」 「ヴァル……なんだって?」 よく聞き取れなかった為、再度促す。 ネネは仕方なく、もう一度口を開いた。 「ヴァルキリー。 確か名前はアスカ=ベルンツボルンだったような」 「え?何で名前が二つあるの?」 不思議そうな表情で問いかけてくるレドに、やれやれこんな事も知らないのかい、という風にネネが肩をすくめると、彼に説明する。
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