第1章

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私は、今までで一番恥ずかしい気分だ。私は嫌味たらしく彼に言った。 (綾香)この怪我はあんたのせいだからね。 (男子)相変わらずうるせえ女だな。 (綾香)私は綾香っていうの。名前ぐらい憶えておきなさい。 (男子)覚えてたらな。 言い争ってる間に私は保健室に運ばれた。私は保健の麻倉先生に診てもらい足首の捻挫であると判明した。 (麻倉)痛みが強いようだからシップを貼って包帯で固定しておくからね。 (綾香)ありがとうございます。 (麻倉)しかし珍しいね。君が女の子と一緒に登校するなんて。 (男子)冷やかしはやめてくれ。俺は教室に戻るぞ。 (綾香)先生、彼は誰なんですか? (麻倉)あれ聞いてないんだ。彼は1年2組の本郷勇樹君、うちの陸上部に推薦で入った子だよ。 (綾香)彼、陸上やってるんですか? (麻倉)相当な実力者らしいよ。女の子にも人気だし。 (綾香)へえ、あいつがね。 (麻倉)とりあえず、担任の山県先生には私から遅刻の理由伝えとくからね。 (綾香)はい 私は松葉杖を片手に教室に戻った。教室では2限目の準備をしていた。 すると、クラスメイトの高原あずさが私に駆け寄った。 (あずさ)綾香ちゃん、どうしたのその足? (綾香)ちょっと捻っただけよ。 (あずさ)私に出来ることがあったら言ってね。 (綾香)ありがと 彼女は非常に明るい子で席が隣ということで入学式の時に仲良くなった子だ。 この日はあずさが色々助けてくれたおかげで難なく一日の学校生活を終えた。 帰りのベルがなりホームルームを終えみんな続々帰っていく。 (あずさ)綾香ちゃん、今日から部活見学なんだけど見に行かない? (綾香)うんいいけど、あずさちゃんはなんか部活入るの? (あずさ)まだ迷ってる。中学の時はテニス部だったんだけど (綾香)へえ、テニスやってたんだ。 (あずさ)綾香ちゃんは何部だったの? (綾香)写真部だったの。 (あずさ)へえー写真部か。なんか合ってる気がする。 (綾香)そうかな。
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