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「つぎ!リオン、神島翔也、前へ」
「あ、呼ばれた...」
俺はリオンの体を上り首に巻きつく
『リオン、行けるところまで自分で戦え
危なくなったら俺が戦ってやる』
「う、うん」
リオンは魔武器であろう杖を呼び出し、握りしめる
「よ、よろしくね...」
「うん、頑張ろうね」
翔也もすでに魔武器(もしくは勇者の聖剣か何か)を出していた
お互いに舞台に上がり、位置につく
「それでは...はじめ!」
開始の合図と同時にリオンは杖を翔也に向ける
「『風よ』『貫け』!」
呪文とともに杖から風の刃が翔也に向け放たれる
刃に込められた魔力の量、密度は大したものではないが...
『速い』の一言に尽きる
これまで見てきた模擬戦のレベルでいえば魔法の発動速度は上位に入るだろう
魔武器の能力なのか、リオンの実力なのかはわからないが
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