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「はいはい。モテる女は余裕があっていいですね~」
ちえが横目で見てくる
「ちえは雄太狙いだから 他の男興味ないじゃん」
「ま。そうなんだけどね~」
頬を少し染めて俯くちえは、本当にかわいい
人の話になると、おばさんパワー炸裂でうるさいクセに
自分のことになると、めっきり乙女なのだ。
「私、好きな人欲しいわ・・・」
心の声がポツリと声になって落ちた。
「美樹は選びたい放題だから!!」
ちえが真顔で言う
正直、まったく分からないけど・・・
どうやら、勝手にモテキャラにされているようだ
「はぁ~・・・」
私から自分でも驚くほどの大きなため息がでた
このときはまだ
子供だった自分が
本当の愛を知るなんて思いもしなかった
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