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ガラガラッ
「はい、席に着け~」
担任の森田先生が勢いよく入ってきた
森田先生は1年の時の英語の先生で仲が良い
すごく明るくて熱い先生だ。
でも、今日はいつもより どこか真面目な顔・・・
何とも言えない空気を纏っていた
「今日は、ちょっと悲しいお知らせがある。
このクラスの澤口のお父さんが病気で亡くなった・・・。
だから、1週間くらいは澤口は学校を休むから
戻ってきたら 澤口に色々新しいクラスと授業の事を教えてやってくれ」
クラスのみんなが絶句した
もちろん、私もちえも時が止まったような気になった。
私は新しく同じクラスになった澤口君の顔すら知らないが
今の年齢で、自分が父親を亡くすということを考えただけで心が締め付けられるような思いがしたのだ
クラスの皆も同じ気持ちなのだろう
みんな、神妙な面持ちになった
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