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「ちょっと・・・。
澤口君、気の毒だね・・。
大丈夫かなぁ??」
朝礼が終わると、ちえが私の席にきて 小さい声で話してきた
「うん・・・。
澤口君って、どんな人だろうね??」
私が、同じトーンでちえに返すと
大きい瞳をさらに大きくした ちえが固まった
「・・・え?
嘘でしょ??
美樹、澤口君知らないの??」
「え??ちえ、知ってるの?」
私の言葉にさらに瞳を大きくしたちえが
肩がぶつかるくらい・・・。いや、肩がめりこむくらい近くに来て言った
「い・・痛い・・・。」
「は?痛いじゃないよ
澤口君は、クラスをまとめるムードメーカーみたいな明るい人!!
みんなの人気者!!
ま。どっちかというと 女の子より男の子に慕われてるかな?
でも、知らない人はいないくらい有名なんだけど!!」
勢いに押された私は、また火に油を注ぐ
「いや。私知らなかったし」
「それが、おかしいの!!
だって、バスケ部で 1年から初めてスタメンに入ったって話題だったし。」
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