出会い

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新しいクラスメイトと、新しい先生を迎えての授業 ちえとの楽しい登下校に毎日を充実させていると あっという間に1週間が過ぎた 中学校も同じだったため家の近い私とちえは 毎日 登下校一緒で学校でもずっと一緒だ。 冗談で、二人は付き合ってるんでしょ?って言われるくらい仲が良かった 朝、学校へ向かう途中 「今日、澤口君くるねー」 ちえが何となく暗い声で言った。 何も返す言葉も思いつかず 「うん・・」とだけ返す 「大丈夫かなー? なんて声かけよう・・・」 そっか・・ 私と違って ちえは面識あるし、会話できる仲なんだ・・・ 「んー・・・」 考え事をしながら適当な相槌をうっていると ちえが訳のわからない話を振ってきた 「あ!!美樹、美樹が話しかけたら喜ぶわ!」 ・・・。 は?? 意味がわからなすぎて声が出なかったけど 呆れた目つきで きっと ちえには伝わったはずだ 「誰が 見ず知らずの女に、しかも そんな時に話しかけられて喜ぶのよ」 最大限に目を細めて言った
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