第1章

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「琴葉ちゃんに何されたんだ?時雨。」 「何も。もういいだろ!」 顔を赤らめて怒っても迫力がないが と思いながら霧都は 怒り気味でリビングから出ようとする 時雨の腕を引く 「離せよ。」 「兄貴に向かっで離せよ゙?」 「ごめんなさい。」 霧都の黒い笑みに即座に謝る 昔から霧都には頭が上がらないのだ 「で、何があった?」 「…別に何も。」 「え?」 「一目惚れです、ごめんなさい。」 「一目惚れ?」 「わりぃかよ…。」 ふん、と顔を背ける時雨に クスリと笑った霧都は立ち上がり 琴葉にやったように 頭をぐりぐりとなでる 「わっ、なんだよ!」 「いやー?青春だね~?」 「おっさんかよ…。もう寝る!」 「お~、おやすみ。」 腕を離してやり時雨が早足で 2階の自分の部屋に戻る それに伴い霧都も部屋へと戻るのであった … 「ふぅ…。」 霧都から解放されため息をつく時雨は 昼間の事を思いだしていた (微かに笑った顔におちたなんて 俺そんな惚れやすかったかな…。) 琴葉の微かな微笑みに やられた単純な自分を嘲笑い (また会えればな…。) と願いながらベットに入る時雨であった
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