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「琴葉ちゃんに何されたんだ?時雨。」
「何も。もういいだろ!」
顔を赤らめて怒っても迫力がないが
と思いながら霧都は
怒り気味でリビングから出ようとする
時雨の腕を引く
「離せよ。」
「兄貴に向かっで離せよ゙?」
「ごめんなさい。」
霧都の黒い笑みに即座に謝る
昔から霧都には頭が上がらないのだ
「で、何があった?」
「…別に何も。」
「え?」
「一目惚れです、ごめんなさい。」
「一目惚れ?」
「わりぃかよ…。」
ふん、と顔を背ける時雨に
クスリと笑った霧都は立ち上がり
琴葉にやったように
頭をぐりぐりとなでる
「わっ、なんだよ!」
「いやー?青春だね~?」
「おっさんかよ…。もう寝る!」
「お~、おやすみ。」
腕を離してやり時雨が早足で
2階の自分の部屋に戻る
それに伴い霧都も部屋へと戻るのであった
…
「ふぅ…。」
霧都から解放されため息をつく時雨は
昼間の事を思いだしていた
(微かに笑った顔におちたなんて
俺そんな惚れやすかったかな…。)
琴葉の微かな微笑みに
やられた単純な自分を嘲笑い
(また会えればな…。)
と願いながらベットに入る時雨であった
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