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日曜日
昨日の一件があり
昼頃に琴葉は病院に来ていた
朝にメールで指定された屋上に向かう
屋上の扉を開くと
たそがれている霧都がいた
「先生。」
「ん?おー、琴葉ちゃん。ご苦労様。」
「私が悪いんですし、平気です。
これですよね?」
例の鍵を服のポケットから取り出し
霧都に渡す
「そうそう、これこれ。ありがと。」
「いえ。じゃあ、私はこれで…。」
「あぁ、待って琴葉ちゃん。」
「はい?」
「俺もうすぐあがるんだけど
よかったら家に来ない?」
「は?」
ちょっとした不信感を込めて視線を送ると
ははっと笑う霧都
「やらしいことなんて
考えてないから安心してよ。
ただ家で琴葉ちゃんの話題ちょっと出したらね
会ってみたいって弟達がうるさいから。 」
「…弟、達?」
複数系で言った霧都に琴葉は尋ねる
「すいません、弟何人いるんですか。」
「時雨含めて下に4人。」
「ずいぶんいるんですね。」
ということは合計5人兄弟か、と
冷静に分析している琴葉に
霧都はもう一度問いかける
「どう、予定があるとか
嫌なら無理強いはしないよ。」
「…いや、別に大丈夫ですけど。
先生が手を出すわけないですし。」
「…なんで?」
「先生、彼女いるでしょう?
この前見ました。」
「はは、確かにね。」
そんなこんなで木之本家に
お邪魔する事になった琴葉だった
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