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「ここが俺の家。」
「はぁ…。」
「さ、入ろ。」
と促されて開かれたドアの中に入ると
広々とした玄関があった
後ろから霧都も入ってきて
すぐさま「ただいまー」と声をかける
「「おかえりー。」」
2人分の声が返ってきた
「お邪魔します。」
「いらっしゃい。」
2人で靴を脱いで霧都の後をついて
リビングらしき所に入ると
こちらに背を向ける形でソファに座る人の頭と
その奥は同じくソファに座った
物腰柔らかな男性がいた
「こんにちは。兄さん、新しい彼女?」
「ちげぇよ。前に言ってた琴葉ちゃん。」
「あー、なるほどね。
え、お持ち帰りしちゃったの?」
「んなことするわけねぇだろ。」
「ま、そっか。はじめましてー。」
霧都から視線を外し
琴葉に話しかけてきた
「はじめまして、お邪魔します。」
「いらっしゃい。」
ふわっと微笑む姿がなんとも言えない
和やかな雰囲気を醸し出している
霧都とは違ったタイプの
イケメンだと琴葉は思った
「おー、お前が琴葉か。」
「ちゃんってつけろよ。」
「えー、いいじゃん、な?」
いきなりの呼び捨てに霧都が嗜めるも
琴葉はあまり気にしていない
「はい、別に構わないですよ。お邪魔します。」
「おう、俺八雲ってんだ。よろしくな。」
「よろしくお願いします。」
「あ、僕は雪音ね。」
「はい、よろしくお願いします。」
簡単な自己紹介を終えた所で
霧都がキョロキョロしだす
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