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「あのバカ2人は?」
「時雨は部屋で昼寝。
陽太は遊びに行ったよ。」
「またか。」
はぁ、とため息をついた霧都に対し
琴葉は疑問を投げかける
「陽太って…?」
「一番下の弟。中3。」
「…というか皆さんおいくつなんですか?」
「俺が23、雪音が20、八雲が18
時雨が17、陽大が15かな、今年で。」
「へぇ…。」
(雪音さん、ハタチだったんだ。
見えない…。)
「琴葉ちゃん、今ハタチに
見えないとか思ったでしょ。」
「すいません。」
やはり兄弟か、黒い笑みが
似ているなとしみじみと体感した琴葉であった
それにしても本当に雪音は
ハタチに見えない綺麗な童顔なのだと、
顔をまじまじと見つめると
再び黒い笑顔を向けられたので視線をそらす
「まー、お前童顔だからしゃーねぇだろ。
あ、琴葉ちゃん。二階に時雨いるから
連れてきてもらえないかな。
階段上がって右の通路に入ってすぐの所だから。」
「え、はい…。」
「あ、俺も着いてく。
びっくりするあいつの顔見てみてぇ。」
「じゃあ頼むわ。」
「おー。いくぜー琴葉。」
「は、はい!」
遅れをとらないように
しっかりと八雲についていかねば、と
小走り気味になる琴葉
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