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[琴葉ちゃん
鈴のついた鍵持ってない?
家のやつなんだけどさ。
あ、家には入れたから大丈夫だよ。]
「鍵?…あ。」
鈴がついた鍵ときてピンと来た琴葉
そういえば霧都と居て診察室から出る時
自分の家の鍵と一緒に何か掴んだような
気がしたのは…
そう思ってポケットの中を探ると
やはり何かがある
それを取り出すと鈴のついた鍵だった
「これかな。」
おそらくそうだろうと
メールであったということを返信すると
しばらくしてメールがきた
[明日予定がないなら病院来てくれない?
鍵はそこで受け取るから。]
[わかりました。すみません。]
[気にしないで。それじゃあおやすみ。]
[おやすみなさい。]
予定をたてて挨拶を終えると
携帯を閉じてポケットにしまう
そしてすぐに途中だった料理を再開した
…
所変わって木之本家
リビングには霧都と時雨がいた
「鍵あったって?」
「おう。やっぱり琴葉ちゃんが持ってた。」
「ていうか、琴葉のメアド知ってんだな。」
「…くくっ。」
心底愉快そうに笑う霧都に
むっとする時雨
「なんだよ。」
「ヤキモチ?」
「っ。なわけねーだろ。」
「はいはい。」
(まーまー、赤くなっちゃって。
見てりゃわかるっつーの。)
(なんで見抜かれてんだ…。)
霧都は時雨が琴葉に恋をしたのを
すぐ見抜いていたのだった
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