当日

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 名前を呼ぶ前に一馬が俺の唇を塞ぐ。何で、お前、俺にキスしてんの。 「……瑛介、面接明日じゃなくて明後日って、言ってたよな」 「う、ん……そうだけ、ど」  静かに問いかけてくる一馬に応えると、またキスをされる。今度は深く。  容赦なくぬるりと入ってきたざらついた舌が歯列をなぞって、舌を絡めとっていく。角度を度々変えて舌を味わうようにしゃぶられた。 「ん、ふ……」 「えーすけ、勃ってる」  酒のせいか顔を赤く染めたまま妖しく一馬が笑う。ぽん、と頭に手を置くように自分の息子に触られて、どきりと心臓を高鳴らせた。期待、しちゃってるみたいだ。  ジーパンを遠慮もなしに下ろされて、下着越しにそれに触れられて、俺は堪らず息を詰まらせた。  一馬は下を履いたまま俺の陰茎に彼自身の同じものを押し付けてくる。お前のも、勃ってんじゃん。どうして。  押し付けるように擦りつけてきてまるで性行為をしているような錯覚に陥る。それだけでもたまらなく興奮するのに、何を思ったのか一馬は俺のシャツも脱がせて、乳首を口に含めた。転がすように舌を使って舐めて、時折甘く噛んでくる。上と下で気持ちよさが同時に襲ってくるから、俺はぶるりと体を震わせた。 「ん、ッ……うぁ……!!」  自分のものとは思えないような甘い声が口から漏れて、思わず口を塞いだ。  一馬がとうとう俺の下着までをも下ろして、直接俺の陰茎に触れてそのまま上下に擦り始めた。段々と速くなっていくその動作に為すすべもなく息を吐き出すしかできない。 「かずまっ、もっ、むり……!」 「いいよ、イきな?」  そういって優しく笑った一馬が人差し指で強く裏筋をなぞる。  我慢することも考えずに、俺はびくりと体を揺らして白濁を自身から吐き出した。 「んっ……あぁッ……!!」  生理的に出る涙のせいか、一馬が少し歪んで視界に映る。どろりと一馬の手に吐き出した俺の欲をティッシュか何かで拭っているようだった。  荒く息を吐き出しながらゆっくりと目を閉じようと、した。したけど、一馬は俺の胸の突起を強く抓って、俺は痛みから「いっ……!」と声を上げた。 「何、自分だけ満足して寝ようとしてんの?」
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