近いのに遠くて

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「え、本当♪ 行きたい♪」 「じゃああげるわ あたしこの映画もう見ちゃったのよね だから功介と行ってきたら?」 忍はひよりんと僕にチケットを渡した 「なんの映画?」 僕はチケットを見ている 「今流行の純愛物語よ」 「僕、こういうのはなぁ」 「い、行こうよこーちゃん…///」 ひよりんは顔を赤くしてもじもじしている 「えー」 「功介、いつも日和に迷惑ばっかかけてるんだから、たまには日和の言うこと聞いてあげなさいよ」 「それを言われたら、行くしかない」 「や、やった…///」 ひよりんは嬉しそうに笑った 「じゃあ週末辺りに行く?」 「う、うん…///」 ひよりんは頷いた という訳で週末、 「功介、起きなさい」 僕は母さんに起こされた 「な、なに…今日休みだよ…」 「今日は日和ちゃんと映画見に行くんでしょ!! 早く支度しないと来ちゃうわよ!!」 「あ、そうだった」 僕は起き上がって私服に着替え、下に降りた すると、 「功介、今日は日和ちゃんと2人で映画行くんだってな♪」 リビングには父さんがいて、新聞を読んでいる 「うん」 「ほら、小遣いやるよ♪ これで日和ちゃんと何か美味しい物でも食べな♪」 父さんは諭吉をくれた 「ありがとう」 「楽しんで来いよ♪」 父さんは僕の肩に手を乗せて笑った
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