近いのに遠くて

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僕が朝食を食べ終わると、 「ほら、来たわよ」 家のインターフォンが鳴り、母さんがこちらを見た 「じゃあ、行ってくる」 「気をつけてね」 「はーい」 僕は玄関に向かい、ドアを開けた すると、 「あ、お、おはよ、こーちゃん///」 おめかししたひよりんが玄関先に立っていた 「おはよう 今日のひよりんはいつもと雰囲気が違うね」 「そ、そうかな?///」 「うん、とっても綺麗」 「えっあっ…///」 ひよりんは顔を赤くして、恥ずかしそうに両手を頬にあてがい、 「ありがと…///」 小さく呟いた 「さあ、行こうか」 「うん…///」 僕とひよりんは2人並んで歩き始めた 「ねぇこーちゃん」 「ん?」 「今日はちゃんと起きれたの?」 「も、もちろん」 「ふふ、どうせこーちゃんのお母さんに起こして貰ったんでしょ♪」 ひよりんは笑っている 「ばれたか」 「こーちゃんって、本当にわかりやすいよね♪ 昔から全然変わらない♪」 「そういうひよりんだって変わらないよ」 「わ、私は大人になったもん」 「本当かな? まだ、ぬいぐるみ抱いてないと眠れないんじゃないの?」 「そ、それは…///」 ひよりんは頬を赤くしてうつむいた
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