近いのに遠くて

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「ふふ、そうやってすぐに顔を赤くするのも変わらない♪」 僕がひよりんの頭に手を乗せると、 「もう…///」 ひよりんは頬を膨らませた 映画館に着くと、 「やっぱり映画と言えばポップコーンでしょ」 「ふふ、そうだね♪」 僕はポップコーンとひよりんの分も飲み物を買い、ひよりんはパンフレットを買っていた その後、 「この辺でいい?」 「うん♪」 忍から貰ったチケットで劇場内に入って、席に座った 「こーちゃん、映画楽しみだね♪」 ひよりんはこちらを向いている 「そうだね」 僕はポップコーンを食べていた 「この映画ね、今年1番の話題作なんだよ♪」 「へー」 「それでね、すっごく泣けるんだって」 「ふーん」 「少しくらい興味持ってよ…」 ひよりんもポップコーンを食べた 「あ、このポップコーン美味しい」 「だよね 塩とバターのバランスが絶妙だし、このふっくらとした食感も素晴らしい やっぱり、映画館のポップコーンは最高だね」 「ポップコーンにしか興味持ってない…」 ひよりんは溜め息をついた 「それにしても、カップルが多いな」 僕が前の方の席を見ていると、リア充達がいちゃいちゃしてやがる この映画館を爆破したらいいんじゃないかな
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