近いのに遠くて

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ひよりんを家まで送った後、 「じゃあ、また明日ね」 「うん、ばいばい///」 僕はひよりんと別れて家に帰った 「ただいまー」 玄関のドアを開けると、 「お帰り功介」 母さんがキッチンから声を掛けた 「今日の夕ご飯はなに?」 僕はリビングに行き、ソファに座っている 「とんかつよ」 「やった」 「でもね功介、ソースが無いのよ」 母さんは空の容器を持っている 「さーて、僕は2階でお勉強でもしようかな」 「どうせ勉強なんてしないでしょ!! 母さんは手が離せないから、ちょっと買って来て」 「えー」 「お小遣いあげるから」 「ならば仕方あるまい」 僕はお小遣いをもらい、スーパーに馳せ参じた 「どのソースにすればいいんだ…?」 ソースの種類ってなんでこんなにあるんですか というか、中濃ソースの中濃ってなんですか 教えてブルドック ソースを選んでいると、 「あ、功介じゃない」 忍が話しかけてきた 「どうした貧乳、胸肉でも買いに来たのか?」 僕は忍さんに思い切り殴られ、 「ちょっとしたジョークなのに…」 殴られた頬をさすった 「あんたが買い物に来るなんて珍しいわね」 「うん、母さんにソースを買って来るように頼まれてさ」 「なるほどね」 忍さんは納得していた
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