近いのに遠くて

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「そうだ忍、とんかつにはどのソースが1番いいんだ?」 「そうね、これが良いと思うわ」 忍はソースを手にとり、 「じゃあこれにしよう」 僕は隣のソースを手にとった 「死にたいの?」 忍さんは逆の手で僕の顔面を鷲掴みにしている 「すみません… そのソースを買わせていただきます…」 という訳で、僕はそのソースを買う事にしました 「忍、お前豆乳好きなのか?」 僕は忍さんの買い物カゴを見ている 「ま、まあね 豆乳は、体にいいし」 「ふ、苦労してるんだな」 僕は忍さんの肩に手を乗せ、 「バレてるじゃない」 忍さんは僕の頭を殴った 「頭を殴らないでくれよ これ以上バカになったら責任とって貰うからな」 「大丈夫、あんたの面倒は日和が見るから」 「なんでひよりん?」 「あんたはわからなくていいのよ、ばーか じゃあ、あたしは行くわ」 「おう、じゃなあ」 僕はソースを買って家に帰った 翌朝、 「こーちゃん、こーちゃん起きて」 ひよりんの声で目が覚めた 「後5分…いや、10分でいいから寝かせて…」 「増やさないでよぉ ほら、早く起きて、今日もいい天気だよ」 ひよりんはカーテンを開けた 「目がぁ…目がぁ…」 僕は両手で目を抑えている 「ムスカ大佐じゃないんだから」 ひよりんは溜め息をついた
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