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数日がすぎて、わたしは落ち着いた気分で、グルに参加していた。
ダイとも普通にやり取りができている、と思う。
いいことだよね、と思いながら日々を過ごす。
そんな中、入ってきたのは、メグからのメール。
「こんばんは、ヒラ」
「こんばんは。今日も一日お疲れ様」
そこから始まる、取り留めのない会話。
ちらりと覗いたグルは、ゆっくりと回っていた。
ダイはまだ来ていない。
だからというわけでもないけれど、わたしはヒラとのメールに没頭していく。
毎日じゃないけれど、ごくありふれた光景。
女友達との、大切な時間。
でも――
「そういえば、ダイカッコイイよね。なんか優しい感じがするし」
それは――
「あ、ヒラもそう思う? 珍しいタイプだよね」
いつの間にか――
「わたし結構ダイ気になるかもー。なんてー」
メグという女の子と――
「え……そう、なの?」
ヒラという女の子の――
「うんうん。ヒラだってそうでしょ?」
互いに相手を探り合う時間になっていた。
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