第二章 物語の始まり

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設定集(初期版) ※これは極めて長文です。とりあえず本文に直接関係するわけではないので、苦手な方は読み飛ばしてください 呉鎮守府の簡単な設備について 呉鎮守府長官(水戸嶋)     軍令部呉鎮守府組織                      整備部部長 (明石)             資材管理部部長 (赤城兼任)             艦隊作戦局長 (赤城兼任)             参謀部長(大淀)             基地航空隊司令(水戸嶋兼任)    呉国際空港(現在整備中)             管制部             運用整備部 呉国際空港というのは、西日本に散らばる空港管理と、防空指揮などを一元化することを目的に作られた組織である。無論既存空港設備を活かすことも当初は検討されたが、大型軍用機運用能力と広域航空管制能力をセットで持たせることが前提条件にあった。この理由は度重なる深海勢力の空爆により、襲撃の予め予想できる大規模基地に管制設備を集中させることで予想空域からの退避と、ダイバート機の誘導を簡便にするとともに、基地航空隊のエアカバー下に置くことで、少しでも安全を確保するというのがその狙いであった。本来ならば大規模な反対運動などが起きるであろうが、かつての大規模空襲により焼け野原になっていた点、瓦礫埋め立てにより海上部分も使えるようになった点から、公共事業による経済効果を見込む当時の与党国民民主連合と中道民主政治連盟の連立政権(選挙前だったこともあった)により可決されたものである。現在は整備中であるがその規模は、滑走路4000m×60mの19R/01LのA滑走路、同じく4000×60の19C/01CのB滑走路、4000×60の27/09のC滑走路、そして2000×40の19L/01RのD滑走路を備えた大規模なものであり、同時に呉港VOR/DMEの設置と全滑走路にILS装置の取り付けをする、非常に大規模なものである。当初箱物だの閑古鳥が泣くなど野党に揶揄されたがフタを開けると、軍事都市として日本第4の都市まで発展した呉にふさわしい空港であったと、深海棲艦との戦争終了後も発展と拡大を続けたのである。
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