第二章 物語の始まり

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赤城(やはりこの提督はちゃんとした戦略眼をお持ちのようね、最近の即席提督はそういった視点を持ってない人もいるからもしかしてとおもったのだけど) 赤城さん試す目的もあったようです。 水戸嶋「しかし、、、、、罪深いものだな」 赤城「?」 水戸島「かつての大戦においてつらい思いをさせた君達を再び戦争に駆り出す・・・・・。ましてや年はもいかない君達を・・・・。本来なら歳相応、という表現をしていいのかわからないが、一人の人間として平和に、幸福に暮らす権利があるはずだ・・・。」 赤城「・・・」 水戸嶋「それに深海が何であるにせよ、生物であることに変わりがない。人を守るため戦えという大義名分とかいうもののために大量虐殺をしている事実に変わりはない。」 赤城「しかし・・・」 水戸嶋「ああわかってる・・・。軍人にそのような迷いは本来許されるべきではない。迷っているその瞬間に引き金を引かれるのかもしれないからな・・・。」 赤城「我々は本質的には兵器です。水戸嶋さんが命令する、私達が従う、そうではないのですか?」 水戸嶋「・・・一つの例をあげよう。手塚治虫の名作、鉄腕アトムだ。この中で描かれている事象の一つに、ロボットが人格を持つようになった時、人権は認めるべきか?という疑問がある」 赤城「はい」 水戸嶋「僕はね、生まれも種族も関係ないと思ってるんだ。人として行動する、社会的責任を背負うことができ、他人を尊重することができるなら、ロボットだろうが人工生物だろうが人間として認めるべきだと思ってる。それは艦娘であるきみ・・・いや君たちも一緒だ」 水戸嶋「それにね、もっと問題なのはこの戦争の後だよ」 赤城「後・・・ですか?」 水戸嶋「人類が体験したことのない地球規模での荒廃・・・。世界規模での資源、人口の枯渇と社会的停滞・・・・たとえこの戦争が終わっても、人類が再びかつてのような平和的な生活を持続させるには並大抵でない時間と労力が必要となるだろう。そしてその時に残された資源をめぐって戦争が人類間で起きない保証はない。」 赤城「そんな・・・・」 水戸嶋「そしてそんな不毛な戦争に、かつて人類のためにと駆りだされた君たち艦娘たちが今度は自国民のためにと戦争に駆り出されない保障はない」 水戸嶋「そしてそんな状況においてもなお、首都では前線に出なくていい官僚や政治屋が愛国心を鼓舞して戦争を叫び続ける」
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