標的─1

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  「君のチームは解散。 こんな事もう二度としない事だね。 ZEROが黙っちゃいないよ」  眼鏡の奥の、 刃物のように鋭い瞳が男を射抜く。  男は持っていた鉄パイプを投げ出すと、 白衣の男に背を向けて一目散に逃げ出した。  しばらくすると男の背中は全く見えなくなる。 後に残されたのは、 白衣の男と割って入ってきた女だけだった。  ふぅっと息を吐くと、 白衣の男は再び人差し指で眼鏡を軽く押し上げ、 女の方を見た。 「久しぶりだね」  白衣の男は柔らかな笑みを浮かべる。 応えるように笑みを浮かべて、 女は彼の元へ歩み寄った。
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