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「君のチームは解散。
こんな事もう二度としない事だね。
ZEROが黙っちゃいないよ」
眼鏡の奥の、
刃物のように鋭い瞳が男を射抜く。
男は持っていた鉄パイプを投げ出すと、
白衣の男に背を向けて一目散に逃げ出した。
しばらくすると男の背中は全く見えなくなる。
後に残されたのは、
白衣の男と割って入ってきた女だけだった。
ふぅっと息を吐くと、
白衣の男は再び人差し指で眼鏡を軽く押し上げ、
女の方を見た。
「久しぶりだね」
白衣の男は柔らかな笑みを浮かべる。
応えるように笑みを浮かべて、
女は彼の元へ歩み寄った。
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