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「あんまり認知されてないのね、
アンタ。
仮にもZEROのメンバーなのに」
「殆ど外には出ないからね。
引きこもりなんだよ、
俺」
「相変わらず研究ばっかやってんだ?」
「そんなとこ」
互いに笑みを浮かべ、
しばし談笑する。
澄んだ青空に、
二人の明るい声が響きわたった。
そのすぐ横ではどこからか現れた少年達が、
白衣の男が先程倒した男達の様子をうかがっている。
脈を診たり、
瞳孔を診たり。
それから少年達は互いに頷き合うと、
男達を担ぎ上げた。
「リーダーを聞き出します」
「うん。
くれぐれも手荒な真似はしないようにね」
「努力します」
その物言いがなんだかおかしくて、
白衣の男は声をあげて笑った。
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