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「教えてくれてありがと。
こっちも何か入ったら教えるよ」
「……“ZERO”を動かすの?」
「そのつもりは無い。
無関係だからね。
ただ個人的には放ってはおけない、
かな?」
「ねぇ、
アンタと博士……何してたの?」
「君は情報屋だろう?」
「そうだけどアンタ達の情報は入ってこないのよ、
不思議な事に」
「誉め言葉と捉えておくよ」
腑に落ちない様子の女をその場に残して、
男はヒラヒラと手を振って歩いていく。
歩きながら、
彼は考えていた。
思い出すのは博士の事と、
過去の過ち。
過去の事は、
決して公にならないようにしなければならない。
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