第1章

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「だ・・・」 「だ?なんだ?」 仕事が終わって言われた通り会社の前で待つこと2時間。 少し疲れた顔をした加藤様が現れました。 そのまま拉致られた私は、煌びやかなネオンの豪華なホテルへと連れ込まれシャワーを浴びることもなく、洋服をはぎ取られ恥ずかしい部分をいたぶられてる最中です。 「ダメです。そんな所汚いです」 涙ながらに訴えたもののあっさり却下。 執拗に責められてびくつく体。 初めてですけど、知識だけはバッチリ。でもそれをすぐさま思い出せないほどテンパってます。 ふと目をやるとガチガチの物がそそり立っていて、これがもうすぐ自分の中に入ってくるのかと思うと少しの恐怖心と興味心。 触れたらどうなるんだろうか。 そんな思いからそっと手を伸ばして指先で触れると『ビクン』と勝手に動いてビックリ。 「う・・動きました!」 その声に加藤様の動きが止まる。 「佐久間」 「はい?」 「もしかして」 「はい?」 「処女?」 「あ~~~はい。未貫通です」 そう答えると深いため息。 ああ、加藤様は処女はお嫌いでしたでしょうか? 「悪い・・・てっきり経験があるんだと」 そういって私から離れた加藤様。 ちょっと待って! 思わず目の前の掴み易い物を掴んでしまった。 「おま!」 急激に力を入れたせいで、加藤様の顔がゆがむ。 ああ、その顔素敵かも。 「加藤さん。あの、好きです」 思わず口からこぼれ出る。イケメンと付き合う事は難しいかもしれないけれど、告白位はしとくべき? 「このタイミングで言うか?」 「言っておかないと後悔しそうで」 「返事は?いま?後?」 「後とは?」 「セックスの」 「それは処女は面倒ではないとの判断でいいんでしょうか?」 「誰が面倒だっつった」 「確かに。誰も言ってないですね」 「で?返事聞くの今?後?」 「今聞いて振られた場合セックスはなしでしょうか?」 「あほか。この流れから言ったら返事は好き以外ないだろうが」 「そうか。それなら後でもいいです」 あれ?これって両想いって事? と確認するまもなく、覆いかぶさってきた加藤さん。 「あの、動いてます」 「生き物だからな」 「生き物ですか?」 「生き物の生ものだ。だからさっさと食えよ」 極上の笑顔を見せた加藤様。ああ、その顔だけで行けちゃいます。
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