第1章

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やさしく、強く、強弱をつけ指の腹でこすり上げてくる 深く妖しい悦楽に、勝負なんかどうでもよくなった もっと奥まで、もっと深い場所に 「ね・・・・・・っ、お願い。響先生の、で」 「ん? 一本じゃ足りなかったか」 指がスルリと出て、二本になって入ってきた 「いじわ・・・・・・っ、る」 「そうか? 指で弄りまわすのも、厭らしくていいと思うぞ」 本気で指だけでしか、してくれる気はないらしい ガッカリしたのも束の間 巧みに動く響先生の指に翻弄され、髪を振り乱した 「ここが学校でなけりゃ、もう少し焦らして遊んでやるんだが」 「はあっ、だめ・・・・・・っ、ああ!」 頭のてっぺんから足のつま先まで、甘美な電流が駆け抜けていく ぼくは、あっさり絶頂を迎えた ハァハァ肩で息をしながら、冷たいテーブルに火照った頬を当てる ・・・・・・気持ちいい 倦怠感で動けないぼくの下着を、響先生が脱がしてくれた ベトベトの下半身に、空気が触れ ぼくの節操のないムスコが、プルッと反応してしまう 「ほら、ウエットティッシュ。開いた花弁が俺に見えるように、足広げて拭けよ」 響先生と友樹の違いはセックス 丁寧な愛撫に焦らされ、欲しいと強請り、喘いで、キスして、胸を合わせ抱き合う 響先生を受け入れた時には、心地よさに気が遠くなり ぼくの絶頂を調節しながら、突く絶妙な感覚は友樹では味わえない そして、もう一つが情事後 わざと中出しして、ぼくに後始末させるのが響先生 足を大きく開き、指で掻き出すぼくを厭らしい目で、じっと見詰めてくる 「うん」 ウエットティッシュを一枚手に取って、ゆっくり見せつけるように 大きく太ももを開いていく ああ、そうだった 一度だけ、響先生に身繕いして貰ったことがある あの日のことを思い出しながら、彼の目を見て下半身を綺麗に拭いた
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