第2章

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抱き締めた体から、埃っぽい汗の匂いが漂ってくる 響先生の男っぽい体臭に、くらっと目眩がした 舌を絡め合うキスの合間に、彼の手は下へと伸びて「くく」っと、喉の奥で笑う 「講義室での経験が生かされた下着だ。ぴったりしたのもいいが、手を忍ばせられるのもいい」 忍ばせられると言いながら、布の上から形を確かめるように触ってくる 「ああん、響先生・・・・・・」 ぐっしょり濡れた布は、ニチャニチャ音を響かせ 手が離れた時には、透き通って見えてしまうほどになった 直接見られるより、淫らで恥ずかしい自分の姿に、ぞくぞくする 「エロいな。マコ」 「誰がやったと思ってんの」 「俺」 低い声で囁き、グッと下着を引き上げられた 「あっ!」 締め付けられた場所に、甘美な電流が駆け巡っていく 顎を上げ、熱い息を口から吐き出し 「ジュッ」と、濡らした 「堪んねえ。マコの悩ましい表情だけで、イッちまいそうだ」 「チュッ」頬にキスして風呂場へと向かう 彼の残した淫らな空気に、欲情を掻きたてられていく ベトベトになった下着を洗面所で水洗いして、洗濯機に放り込んだ 次は・・・・・・ヒモパンにしよ これで縛られるのも、悪くない 期待に胸を膨らませベッドに腰掛けた 肌よりやや黒みがかった色、堂々とした側面の反り返り、傘の開き具合 ぼくの理想を具現化した物を持つ、響先生 見てるだけで、唾液が口一杯に溜まっていく 「厭らしい表情。どうしたい? 待ちきれねぇなら、色っぽく俺を誘え」 「ちょうだい。響先生のそれ、早く。ね?」
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