第2章

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「やれやれ、そろそろ許して貰えるか? 俺も出したい」 何回もぼくはイッたけど、響先生は我慢しっ放し 「いいよ。して」 ぼくは正常位でされるのが好き ベッドの上でごろんと仰向けになり、響先生へと手を伸ばした チコと圭介が付き合い始めて、2ヶ月が過ぎた頃 クラスで話題になった 「知ってる? 森本くんが、不思議の国のアリスちゃんと付き合ってるって噂」 「あ、私も見た。真琴ちゃん似の、めちゃカワの子。清純そうで、いかにも森本タイプって感じ」 圭介の好みは、ふわふわで守ってあげたくなるような子 間違っても「して」自分から誘い 足を開いて喘ぐ子じゃない 響先生の広い背に手を回し、顎を突き出し、弓なりに体を反らして 熱を、彼の腹へ向け放つ 一拍遅れに奥深い場所で、彼の熱を受け止め思う 圭介が見てるのは、純粋だった過去のぼくで 今のぼくじゃない そう・・・・・・、思った 「男装のお姉さん、カレーパン3個ちょうだい」 グサ、グサ、グサ ぼくの胸に、言葉の刃が突き刺さってくる 「・・・・・・はい。450円になります」 「暗い。暗すぎるわ! もっと可愛く笑って、売り上げに貢献してちょうだい」 ぼくの目の前には、コロッケ・カレー・焼きそばパン これらは、我が校生徒会執行部が活動費確保のため、販売している 貴重な貴重な休日を使って 一般生徒には、これっぽっちも恩恵のないパンを 「何でぼくが、販売しないといけないんだ」 「サッカー部は練習試合でしょう。友樹も乙男パーティでいないし」 アンタ、どうせ暇だろうと言いたいんだな その通りだよ
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