第2章

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突然、禿に近い草原を撫でられ 「ひゃあ!?」    沈みかけたぼくの意識は、あっさり浮上した お腹、おへそと滑らかに移動する指 休むことなく与えられる熱に、神経が焼き切れてしまいそう 「好きだマコ」 乱暴にTシャツをめくられて、貪る勢いで肌を蹂躙されても喜びしかない 圭介、圭介、圭介 胸元にある彼の頭を掻き抱いて、瞬きしては涙を流した 嬉しくて、幸せで シーツを濡らす涙が、止まらない 「あは・・・・・・ッ、ああん、ああ」 ぷくりと実らせた果実を、舌先で転がし舐めてくる もう片方の平地を柔らかくもみ込み、ピンと尖った果実を手の平で軽く掠められ、身悶えながらも 圭介の興奮した吐息と、苦しそうに吐き出す息 《糞ーーーッ、この肌を自由にしたのか》 口の中だけの呟きを、ぼくの耳は拾っていく 天にも昇りそうな幸福感と、まぶたの裏をチクリと刺されるような痛み 許して、圭介 嫉妬されて喜ぶぼくを 「あう・・・・・・っ、けぃす・・・け」 喉を仰け反らせ喘ぐぼくの視界に、嫉妬に燃える瞳が近付いて唇が重なる 深く重ねた唇を離し、ぼくを見下ろす圭介の欲情した瞳 「見せてくれ。マコの艶やかな表情を」 大きく膨らんでいたぼくのソーセージを、包み込むゴツゴツした大きな手 淫らに腰を揺らすぼくを、喉を鳴らし凝視する圭介を見つめ 「あああ・・・・・・っ、圭介!」 欲望を吐き出した その瞬間、圭介の唇が笑みを形づくる 厭らしい笑みに、ぼくの胸は躍り狂う 大好き! 圭介 嬉しさに、ぎゅうぎゅうと彼を抱きしめた 「俺のだ。マコは、俺だけのものだろ?」 真っ直ぐな瞳で、ぼくを射抜く彼の瞳が不安に揺れるのを見て、大きく頷いた 圭介に嫉妬なんか、二度とさせない 「圭介だけ」 ぼくに触れていいのは、圭介だけ 宣言しようとしたぼくの目の前で、破顔した圭介の精悍な顔 頬が、カァァァァァァッと、赤く火照っていく 「約束な? マコの色っぽいこの表情も、見せるのは俺だけだぞ」
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