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「ほ、本当か!?俺と組んでくれるのか!?マジでか!?サンキュー!これからよろしくな!」
ちょっ、勇者くんが喜び過ぎてクールキャラが崩壊してる件。
とは言うものの僕も人生で初のパーティーメンバーが勇者くんだというのに大変興奮している。
「な、なぁ、あと一人誘いたい奴がいるんだが、いいか?」
勇者くんが望むなら僕は全然構わない。
「そっか、ありがとうな。んじゃー明日その人のところに一緒に行こうぜ」
僕は頷いて肯定の意を示し、そのあとお互い帰路に着いた。
「おい、俺らが何を言いたいか分かるよな?ちょっと来いよ」
小さな路地から貴族の方々が.....
え、20人?
う、嘘やろ、ワイ、まじで死んでまうで...
「はぁはぁはぁはぁ、く、クソっ、お前、まじでなんなんだよ!?」
ありゃ、ヤベー。
僕の体まじでどうなってんの?
あれから大爆発や落雷、ウォーターカッターの魔法を全身に浴びたけど無傷なんですが....
てか、僕の体じゃなきゃどれも即死魔法なんですけど....
なにそれ怖っ。
あの、大丈夫?
って言おうとして手を貴族方々に差し出したとき
「ヒ、ヒィィイイーーーーーー、逃げろー襲われるぞ!!」
えええええええええええ.....
ちょっ、それはいくらなんでも....
まぁいっか。
明日は勇者くんと約束が有るんだ。
それだけでも幸せだ、うん!
___________________
「え、私が、ですか?」
「うん、そうなんだ。この間の試合を見て是非パーティー組んで欲しいなって思って....。ダメなら無理にとは言わないよ。そっちにも友達付き合いとかあると思うし。」
びっくりしたことに勇者くんが誘いたって言ってたのはユミコちゃんだった。
ユミコちゃん強かったんだ、へー。
それより、何故僕の顔をさっきからチラチラ見てくる....
あ、前回の件で僕が怒ってるって思ってるのかな?
なら誤解を解かないと。
とか思ってると
「まぁ、今すぐに決めるのは難しいよね。また来るよ。」
「あっ!ち、違うんです....。その、私、入ります!入らせていただきます!!」
「え、そ、そんなすぐに決めちゃっていいの?」
「は、はい!私が入りたいと思って入るんで、後悔は無いです!」
うーん、ユミコちゃんはいつ見ても可愛いなー。
何と言うか、守ってあげたくなる。
あ、僕が守るとか無理っすね、はい。
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