第1章

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「ああ。それはこれから先も変わらない。女嫌いも治らないだろうし、治そうとも思ってないし」 「ねぇ秀一。こんなこと私が言うのも可笑しいけど、どうしてあの時キスしてくれたの?」 やっぱりな。 美冬なら聞いてくるだろうなって思ってた。 「最初はするつもりなんてなかったよ。なんで信汰じゃなくて俺なんだ?って意味が分からなかったし。いくら美冬が特別でもそれはねーだろって思った」 「うん。自分でも可笑しいってことは分かってた。でも秀一とキスしたらどうなるんだろう?って自分の気持ちを確かめたかったの。私とキスして秀一の女嫌いが治ることがあるのかなって、それも試してみたかった」
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