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「………え?」
「やっぱり私たちには恋愛感情なんて要らないんだよ。幼馴染みってい
うのが一番しっくりくると思う。そうでしょ?」
美冬は、いつだって俺の気持ちを大事にしてくれるヤツだよな。
恋人とも友達とも違うけど特別な存在。
「俺の特別大切な幼馴染みだよ、美冬は。これから先もずっと……」
「ありがとう。じゃあ、キスはもうしないけど、これなら……OK?」
そう言って、両手を大きく広げている美冬。
それって、胸に飛び込めってことか?
普通、男の方がやるポーズだろ?逆だよ逆。
ま、でも俺たちの間に男も女もないか。
「OK」
これも美冬相手だからできるんだよな。
幼馴染み同士の、ハグ。
俺たちは暫くの間しっかりと抱き締め合っていた。
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