第1章

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「………え?」 「やっぱり私たちには恋愛感情なんて要らないんだよ。幼馴染みってい うのが一番しっくりくると思う。そうでしょ?」 美冬は、いつだって俺の気持ちを大事にしてくれるヤツだよな。 恋人とも友達とも違うけど特別な存在。 「俺の特別大切な幼馴染みだよ、美冬は。これから先もずっと……」 「ありがとう。じゃあ、キスはもうしないけど、これなら……OK?」 そう言って、両手を大きく広げている美冬。 それって、胸に飛び込めってことか? 普通、男の方がやるポーズだろ?逆だよ逆。 ま、でも俺たちの間に男も女もないか。 「OK」 これも美冬相手だからできるんだよな。 幼馴染み同士の、ハグ。 俺たちは暫くの間しっかりと抱き締め合っていた。
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