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4月8日、満開の桜を横目に、俺は新しい戦いの舞台となる、修鳴館高校の中庭を歩いていた。
「悠人おはよう」
振り向くと俺と同じく真新し制服に身を包んだ幸希の姿があった。
幸希は小学校からの幼なじみで、俺が野球をやるきっかけを作ってくれた人物だ。
同じ少年野球チームで野球を始め、中学校は一緒だったが、野球はお互い別のクラブチームで続けていた。
今日入学する、修鳴館高校野球部で再びチームメイトとしてプレーすることになったのだ。
「おっ、幸希!おはよう!」
俺と幸希は、高校生活の期待と不安を持ちながら入学式会場である、式典ホールへと足を運んだ。
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