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「水澤!お前最高じゃねーか!」
1年5組の教室に入った途端、同じ野球部の三井大輔が話しかけてきた。
三井の話によると、入学式の時に三井を含む何人もの野球部が目を奪われた女の子が、俺の隣の席になると言うことだった。
「そこで、水澤に頼みがあるんだ」
「三井、お前の言いたいことはわかってる。連絡先聞きたいんだろ?」
「そうです。水澤頼んだよ!」
初めから、俺に連絡先を聞いて貰うことが目的で話しかけてきたのだろう。
俺は席に向かおうとしたが、既にその子の周りには人だかりができていて、とても席に着ける様子ではなかった。
俺は、仕方なく三井のマシンガントークをその後10分間聞き続けた。
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