プロローグ

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    たていすからいや おひちしはうかた よしすりくなまの うはやんきくこは きかすしはきくか ゆしはきつとかう しはたはかふらく     そこにはひらがなが綺麗に並えられていた。 「なに…これ?」 「目が痛くなる…。」 俺と舞がこぼすと、クロがヒントを出してくれる。 「ヒントは右にあるよ。」   右にある…。 なんにも見つからないけど…?   ふと目を上げると、そこには真剣な表情をした浮羽がいた。 そんなに助手になりたいのかな?   その顔を見ていたら突然口元が緩んだ。 「なるほど、そういうことですね。」 そういうことって、もしかしてわかったのか? 「本当にわかったの?難しくはないけどこんなに速く…。」 問題を出したクロのほうが驚いていた。そう、あのクロが…。   「あ、舞さん。これ一つ貰っていいですか?」 浮羽が机に置いてある舞のクッキーを指差す。 「あ、うん。どうぞ。」 「ありがとうございます。それじゃあ今度は僕が持って来るので。」 「お、楽しみにしてるよ。」 まて、俺がまだ解けてないのに次の暗号の話をするなって。
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