プロローグ

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「私でいいの?」 この言葉を何回、鏡に向かって言っただろう…… 情けない顔で一人で呟く誰にも言えない独り言。 何にも問題はないのに。 ずっと幸せなのに。 あいつは変わらない愛情を私にずっと捧げてくれている。 私も昔に比べたら、上手に愛せるようになったと思う。 でも、些細な出来事で自信がない私はあっという間に一人で落ちていくんだ。 どうしたら強くなれるかな? 弱い自分に酔っているつもりなんかサラサラないけれど…… 私が自信を持ってあいつの前で純白のウェディングドレスを着れる日は訪れるのかな…… 好きだから、 こんなに好きだから飽きられたら怖い。 これが私をずっと臆病にさせる……
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