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「あーあ、もったいねーな。まっ、食べれるだろ。俺、食うわ」
「えっ?あっ…うん、わかった……
って!そうじゃなくて!!
何?今の!いきなり何言ってんの?あんた!」
つまみ食いをした指先をペロッと舐めている結城に詰め寄った。
菜箸を握る手も強くなり、じんわりと手汗も掻いている。
結城はこれ以上爆発未満コロッケを食べたくなかったのか、コンロの火を消して私の方に向く。
「いきなりって…俺はずっと考えていたっつーの。
こっち来て1年経つし、もうそろそろいいだろ」
当たり前のように話す結城に開いた口が塞がらない……
だからってこんな日常の一コマの中でアッサリ言われちゃうなんて……
正直、めちゃくちゃ憧れていたシチュエーションだ。
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