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______ピッピッピッピ…
規則正しい機械音が聞こえる。
体が鉛を乗せたように重くて、痛い。
「__…」
薄目を開けた私の視界に、暗い闇が広がった。
見覚えのない無機的な空間。
目の端で揺れ動くカーテンを見付ける。
虚ろな瞳で首を横に倒すと、開いた窓から風が流れ込んできた。
…ここは、どこだろう?
何度見渡せど居場所が分からない。
自分が今横になっているのかも良く分からない。
ああ、…痛い。
痛い。
気が付けば、闇が薄れていき。
部屋の中に日が差し込めた。
どこからか聞こえてくる人の声。
開いた扉から、知らない顔が現れた。
「あ、栗原さん
目が覚めた?」
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