0人が本棚に入れています
本棚に追加
私の名前は栗原くるみ。
何の取り柄もない極普通の女子高生。
もう少し自分の事を話そうかと思ったが、言う事もない。
1つだけ言うなれば、趣味は人をバカにすることくらい。
今、最低な奴って思った?
はは。
良いんじゃない?
生憎私は人に好かれようとは思っていない。
皆に嫌われようとこの性格を変える気もない。
ちなみに隣で馬鹿笑いしているのは親友の歩羽(あゆは)。
この子もまた私と同じ趣味の持ち主だ。
「栗原!佐伯!
授業に参加しないなら出て行け!!」
いい子ちゃんなクラスメイトの真似をして野次を入れていると、体育教師がそう叫んだ。
汚らしい顔を歪めている所を見ると、結構マジっぽい。
私は直ぐに立ち上がり、お尻をぱんぱんと叩いて歩羽を見遣る。
歩羽も続いて立ち上がり、大口を開けて笑いを溢した。
「おっこっらっれったー!」
「あはは!!
だが反省はしてない!」
「そりゃそうでしょ!?
反省するとこなくね?」
仲良く一緒に歩き出し、校舎へ向かう。
その道程でも笑いは絶えず。
他の生徒達は怪訝な顔付きをしていた。
最初のコメントを投稿しよう!