そして歯車は廻り始める

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「なんであの王は執事に愚痴を言いたがるかね…」 ブツブツ言いながら廊下を歩く、向かう先は宝物庫 扉を開けようとしたら 「おせぇよ!いつまで待たせんだよ!」 刀が飛んできた 「うわぁ!なに宝物庫の物投げているんですか!椿さん」 椿と呼ばれた男性はまた投げるべく武器を両手に持っている 「問題ない、贋作だ」 「なんでそんなもん保管しているんですか…というか投げないでください」 「隣国からの献上品だ…まったく…」 「愚痴はいいです、なんで呼ばれたんですか?」 「ああ、これやるよ」 なにやら箱を投げてきた、これは 「チョコレート?」 「姫様にでもあげてくれ」 「ありがとうございます、ちょうど必要だったので」 「カカオ比率の高いのを間違えて買ってしまってな、私は食わんからな」 「よろこびますよ」 「あと、ついでというわけではないがその刀持っといてくれ」 最初に投げられた刀を指差す 「献上品なんでしょう?」 「構わん、そのうち使うだろう」 「はぁ…」 なんかよくわからない事を言われた こんな人でも宝物庫の管理を任されている 「さて、まだ仕事が残っているから戻るわ~」 「チョコレートありがとうございます」 「おうよ~」 あんな人でも戦場では人が変わるそうだ
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