そして歯車は廻り始める

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「今日はよく人に会う日だな…後会っていないのは…」 「あ、紫苑くん」 後ろから声をかけられた 「椛さん…やっぱりですか…」 椛と呼ばれた男性、案内人をしている、怒らしたらいけない 怒らした椛は『地獄の水先案内人』と呼ばれているので絶対に怒らしたらいけない 「やっぱり?なんですかいきなり」 「なんとなく会うような気がしただけです」 「なんか釈然としませんが、いいでしょう」 「それはそうと、なにかようですか?」 「いや…持っているその刀、献上品だったと思うのですが…」 「名刀、の贋作らしいです、椿さんに押し付けられました」 「はぁ…あとで説教ですね」 「ついでにライさんもお願いします、サボってましたよ」 「あいつら…すみません、少し行ってきます」 「行ってらっしゃいでーす」 走って行ってしまった ライさん、桜さん、椿さん、椛さん この四人がよくお世話になっている人だ 昔にあった戦争の英雄らしいのだけど、今は見る影がない むしろ桜さんに至っては戦っているところを想像出来ない、なにで戦うの?本?ないない さて、話がそれたが…姫の部屋の前に帰って来たのだが… 「あれは…ライさん?」 先程別れた男性が立っていた
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