そして歯車は廻り始める

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ゆっくりと扉を開ける、すると 「紫苑!帰ってくるのが遅いのです!」 「はいはい」 いつも通りの事なので流しておく 「そんな冷たい反応しないで!」 涙目で訴えてくる 「悪かったからこれでも食って機嫌直せ!」 チョコレートの箱を投げておく、すると 「わーい」 嬉しそうに箱を開け始めた (うわ、単純) 「そういえばおとーさまが言ってたんだけどね~」 「食べながら話さない」 「私に求婚してきた人がいるんだって~」 「へ~…はぁ!?そんな重要な事をさらっというな!」 渾身のデコピン!相手は悶絶する! 「うぉぉ…大丈夫だって!断るって言っていたし!」 額を押さえながら弁解をする牡丹 「本当だろうな?」 「本当だって、なんか献上品も持ってきたらしいけど」 「献上品?」 「刀だって~」 「刀、だと?」 今、自分が腰に刺している物を確認する どこからどう見ても刀 あの野郎… 「どうしたの?」 「なんでもない、すまんがもう一度出てくる」 「どこ行くの?」 「ちょっと王様と椿さんのところに」 「いってらっしゃーい」 チョコレートを頬張る姫に見送られ部屋を後にする 最初は椿さんのところだ
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