そして歯車は廻り始める

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さっきのライさんの話からすると椿さんは椛さんに捕まったらしい だとしたら中庭にいるかな そう思いのぞきに行ったのだが 「本当にいたよ…」 いた、中庭のど真ん中で正座させられている哀れな男達が… 「「ごめんなさい」」 「許しません」 よく見ると二人の後ろに『サボり魔です』と書かれた看板と『宝物庫を私物化した愚か者です』と書かれた看板が刺さっていた (これは関わりたくないな~) しかし、そうは言ってられらない 「椛さん」 「あぁ、紫苑くん、どうしたのですか?」 「すこし椿さんに話が…」 「ん?私か?」 自分の用件だと聞いて動こうとしたら 「あ、動いちゃ駄目ですよ?」 「はい、すみません」 すぐさま正座に戻る 椛さん強ぇ… 「で、なんのようですか?」 何もなかったかのように話を進める椛さん、強ぇ… 「この刀の事なのですが…」 刀を見せながら説明しようとしたら 「私は悪くねぇ!王様が紫苑に渡せって言われただけだぁ!」 「本当ですか?」 「半分は私が悪いです、ごめんなさい」 「嘘は良くないですよ?正座時間追加で」 「いやぁ!」 「あと、ライさん逃げない」 「ばれたぁ!」 椛さん怖ぇ…さっさと退散しよう… 「それだけ聞きたかったんです、ありがとうございます」 早足に去ろうとしたら 「「え?助けてくれないの!」」 くそ、呼び止められた 「知りません」 とりあえず僕は急いでいますオーラを出しておいた 「「薄情者ぉ!」」 二人の声を背に受けて玉座の間に急ぐ
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